人は誰しもが思春期にこんなことを感じるのだろうか。

「この世には目に見えない魔法の輪がある」

私は、思春期の真っ最中に転校をした。感じたことは安奈と同じだった。

輪の中に入れない。

でも、「私たちのことは秘密よ、永久に。」そして「あなたのことが大好き」

なんてことはなかったな・・・安奈とマーニーは固い絆で結ばれているように見えた。 

だけど、安奈はなぜマーニーのことを疑わないのかな?マーニーは、観ていて不気味だったし。それほど安奈は絆や友達に飢えていたのかな・・・

 

幼い頃安奈は孤児院からある家にもらわれてくる。

すくすくと成長するが、ある時から心を閉ざしてしまう。養育費の補助を受けているのを知ってしまうのだ。この家は、お金がほしくて私を引き取った、と思い込んでしまう。

喘息にも悩まされ、クラスの輪にも入れない安奈は北海道に住む養家の親戚の家に夏の間療養に行くことになる。

 

近所の同年代の子供たちにも馴染めず、ふと湿原の向こうに建つ洋館に興味を持つ。

と、いつの間にかブロンドの少女マーニーが・・・

二人は仲良し。一日に三つだけ質問をしていい。でも、それは二人だけの秘密。

 

マーニーは、裕福な家庭に生まれ、お父さんもお母さんも優しい。いつもパーティを開いて、仲良しの友達やボーイフレンドの和彦も一緒。

けれど、両親は年中二人で出かけてしまい、屋敷に残される。ばあやはとてつもなく怖い人で厳しくしつけ、双子のねえやはとっても意地悪。

安奈は、自分ばかりが不幸だと思い込んでいたことに気が付く。マーニーのほうが可哀想だと思う。二人でいれば、どんなに辛いことが起きても生きていける、と思う。

 

ある日、二人はマーニーが閉じ込められそうになった古びたサイロに行ってみる。

そこで激しい嵐に巻き込まれてしまい、こつ然とマーニーは安奈の目の前から消えてしまう。

 

捜す,捜す!!なぜいなくなったの?

 

ある日、湿原の向こうの洋館に新しい家族が越してきた。

そこに住む彩香は、明るい女の子。すぐに安奈と仲良しに。そして不思議なものを安奈に見せる。それはマーニーが書いた日記だった。

 

ここから話は急展開していく。

マーニーは、和彦と結婚する。そして娘をもうけるのだが、和彦は早くなくなってしまう。女手一つで娘を育て上げるのだが、成長した娘は恋人との間に娘をさずかり、家を出てしまう。交通事故!!娘はマーニーが育てていた・・・そしてマーニーは召されてしまう。そう、安奈はマーニーの孫娘なのだ。どうりで安奈の瞳は青いわけだ。

ずっと安奈を心配していたマーニー。安奈に、「あなたは一人ではない。つながり、

周りの人たちに愛されているのだ。」と伝えに来たのです。

 

ディズニー映画の「アナと雪の女王」もダブルヒロインだったが、この映画もそう。

そして、テーマは「絆」「家族愛」かな・・・

非常に子供には難しい映画でしょう。米林監督独特の、ちょっと怖い空気も漂っているし。むしろ一人暮らしして都会で頑張っているサラリーマンやOLさんたちがほろっとするのではないかな。毎日遅くまで仕事をして、結婚しなくてもどうにか暮らしていけるけどどこか寂しい。でも、相手を見つけて結婚する、なんて人生で最大の壁だしって、イマイチ婚活なんてめんどくさい。だけど心には隙間が…孤独。

そんな人たちに、「思い出のマーニー」は、暖かいものを心に注いでくれる映画だと思いました。

 

いやー、透明感のある画面、丁寧な湿原や夜空や夕焼けの表現がとっても美しい映画でした。

あの湿っ地屋敷、あたしの生まれた町の旧古河庭園(東京の駒込)によく似ています。古い洋館、大好き!